サステナビリティ

サプライチェーン・マネジメント

お取引先を重要なパートナーと考え、関連法令を遵守し公正かつオープンな取引を通じて、信頼関係の確立と相互の発展を目指しています。

購買方針

グローリーグループは、資材の調達にあたり、関連法令を遵守するとともに、公正かつオープンな取引を通して、パートナーとしての信頼関係の構築を推進します。また、責任ある調達活動を推進し、持続可能な社会の発展に向けた取り組みを展開します。

1.法令遵守と国際規範の尊重

関連する法令遵守はもちろんのこと社会的倫理規範を尊重し、透明、公正で適正な購買活動を推進します。

2.環境保全

環境方針『私たちは地球にやさしい行動と環境に配慮した製品・サービスを提供し、持続可能な社会の実現に貢献します』に基づき環境保全活動に注力し、資材の購入・調達において「グリーン調達活動」を推進しています。

3.公正・公平な取引

お取引先様に対しては国内外・取引実績に関わらず、取引先選定指針に基づく公平な参入機会を設け、適正な競争の確保と公正な評価・選定により、最適なお取引先様を開拓します。

4.品質の確保と競争力ある適正な価格の追求

私たちは『お客様の信頼と満足を得る製品・サービスをタイムリーに提供します』を品質方針に掲げ、品質・価格・納期・技術開発力を重視し、お取引先様からの新素材やコスト改善等の提案を積極的に採用します。

5.信頼関係に基づく相互発展

公正な取引を通じてお取引先様と信頼関係を確立するとともに、相互の発展を図ることを目指します。

6.情報の管理保護

購買取引によって知りえた営業上、技術上の機密情報については厳格に管理し、お取引先様の承諾なく外部に開示しません。

7.責任ある調達活動の推進

お取引先様とともにサプライチェーンにおける責任ある企業行動を推進します。

お取引先とのパートナーシップの強化

パートナーシップ構築宣言ロゴ

当社は、一般社団法人日本経済団体連合会会長、日本商工会議所会頭、日本労働組合総連合会会長および関係大臣(内閣府、経済産業省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省および内閣官房副長官)をメンバーとする「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、2023年9月に、「パートナーシップ構築宣言」を公表しました。サプライチェーンの取引先や価値創造を図る事業者の皆さまとの連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップの構築を目指していきます。

お取引先との協力体制の確立

お取引先説明会

2024年度お取引先懇談会

お取引先は、高品質な製品を安定的に生産するための大切なパートナーであり、協力体制の確立が不可欠です。

当社では、お取引先懇談会を毎年開催し、お取引先へ今後の動向などを説明し、パートナーシップをより強化できるよう努めています。2024年5月のお取引先懇談会では177社に出席いただきました。今後も引き続き、グループ全体でお取引先との信頼関係の構築に努め、ともに持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指します。

また、部品検査部門においては、不具合の未然防止活動の一つとして、定期的にお取引先を訪問し、部品の加工工程や作業環境の監査、品質改善に関するアドバイスなどを行なっています。

加えて、お取引先と、品質改善に関する情報共有を図る場として、各社に品質改善の取り組み事例を発表していただく「品質向上活動発表会」や「基板品質方針説明会」など、品質に関するイベントも毎年開催してます。万が一、不具合が発生した場合には、お取引先の加工工程で同様の不良が再発しないよう、不良の原因追究や対策、水平展開等についてお取引先と検討する「品質会議」を開催するなど、改善に向けた継続的な取り組みを実施しています。

調達担当者の育成

当社グループは、公平かつオープンな取引の徹底とサプライチェーン全体におけるサステナビリティの推進に向けた従業員の教育に注力しており、国内外の調達担当者を対象にeラーニング(3カ国語に対応)を活用した研修を実施しています。eラーニングは、下請法やサステナブル調達などのカリキュラムから構成され、担当者のスキルアップや知識の習得につなげています。

2023年度は、国内外の調達担当者約160名に対して、下請法やサステナブル調達に関するeラーニングを実施しました。

サステナブル調達の推進

当社グループは、サステナブルな社会の実現に向けて、事業や製品・サービスが環境や社会に与える影響に配慮しています。活動に当たっては、当社のみならずバリューチェーン全体での包括的な取り組みを目指し、お取引先を対象とした「グローリーグループ責任ある調達推進ガイドブック」を制定しました。本ガイドブックでは、法令遵守のほか、人権尊重や環境保全、責任ある鉱物調達等の項目を設け、お取引先とともに遵守・強化に向けた取り組みを進めています。
加えて、2015年に英国で施行された「英国現代奴隷法」に基づき、Glory Global Solutions (International) Ltd.では、ビジネスパートナーとともに、強制労働や人身売買等を防止するための活動について、取締役会で決議した声明を公表しています。2023年度は、児童労働や強制労働等、重大な人権侵害に関わる事案は確認されませんでした。

お取引先へのお願い

サステナブル調達推進に向けた取り組み

当社グループでは、既存のお取引先におけるサステナビリティへの取り組み状況を確認するため、「環境」や、「人権・労働」、「安全衛生」、「公正取引・倫理」など、社会面に関する項目を含めた「責任ある調達自主点検チェックリスト」による調査を毎年実施しています。2023年度は、計600社(日本:428社、中国:95社、フィリピン:58社、シンガポール:19社)の一次サプライヤーを対象に調査を実施し、すべてのお取引先からご回答をいただきました。

会社名 調査社数 回答率
グローリー株式会社 376社 100%
グローリープロダクツ株式会社 52社 100%
GLORY IPO Asia Ltd. 63社 100%
Glory Global Solutions (Singapore) Pte. Ltd. 19社 100%
GLORY (PHILIPPINES), INC. 58社 100%
光栄電子工業(蘇州)有限公司 32社 100%
 

また、お取引先との新規取引にあたっては、法令遵守や環境保全、サステナブル調達などを掲げた購買方針を明記した「グローリーグループ責任ある調達推進ガイドブック」や、「グリーン調達基準書」へのご理解と遵守を求めています。加えて、「責任ある調達自主点検チェックリスト」への協力を含む調達に関する覚書を締結するなど、お取引先と連携し、持続可能な調達の推進に取り組んでいます。

責任ある鉱物調達に向けた取り組み

当社は、サプライチェーンにおける責任ある鉱物調達を行うため、部品や材料等のお取引先のご協力のもとに紛争鉱物調査を実施しています。本調査では、責任ある鉱物イニシアチブ(Responsible Minerals Initiative:RMI)が提供している「Conflict Minerals Reporting Template (CMRT)」および「Extended Minerals Reporting Template(EMRT)」を利用し、対象鉱物の含有確認や当社グループにおけるサプライチェーン上の製錬業者の特定等を行っています。 今後も、お取引先と連携を図りながら、サプライチェーンにおける鉱物調達の透明性確保、および紛争鉱物の使用回避に向けた取り組みを実施していきます。

グリーン調達の推進

当社グループは、調達活動における環境配慮への基本的な考え方として、「グリーン調達基準書」を制定しています。環境配慮型製品の提供に向け、お取引先のご協力の下、環境負荷の少ない資材や部品などの調達に努めています。

グリーン調達基準 第22版

指定化学物質リスト 第32版

納入品に関する環境情報提供のお願い

お取引先からの納入品について含有化学物質調査を実施させていただいています。

調査は、「アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)」が提供する「chemSHERPA」により実施します。

「データ作成支援ツール」、「操作マニュアル」等は下記のウェブサイトに掲載されていますので、リンク先をご参照ください。

chemSHERPA

お取引先コンプライアンス・ホットラインの運用

当社グループは、お取引先との透明かつ公正な購買取引をより一層推進することを目的に、お取引先に対するコンプライアンス違反行為について、お取引先より通報いただく窓口「お取引先コンプライアンス・ホットライン」を開設しています。本窓口への通報は、通報の対象となる調達担当部門から独立した当社内の担当部門にて受け付け、事実関係を調査したうえで適切な対応を行っています。

なお、2023年度は、お取引先に対するコンプライアンス違反事例は発生していません。

お取引先コンプライアンス・ホットラインについて

1. 受付内容

グローリーグループの購買活動に関連する、グループ各社の役員・従業員によるコンプライアンス違反行為(またはその恐れがある行為)。

<具体的な違反行為例>

・一般公開されていない情報をもとに、お取引先の株式を購入すること。
・お取引先から社会通念の範囲を超えた接待を受けること。
・金額・理由のいかんに関わらず、お取引先から金銭・商品券等を受け取ること。
・明示、黙示を問わず、接待・贈答を要求すること。

なお、事実と異なる、あるいは誹謗・中傷・脅迫・業務妨害など不正な目的をもってのご通報(以下、不正目的通報)は、ご遠慮ください。

2. 対応部門

グローリー株式会社 総務本部 法務部 お取引先コンプライアンス・ホットライン事務局

3. ご通報に対する対応

・対応部門にて、本通報窓口にご通報いただきました内容の事実関係を調査いたします。
 調査の結果、是正措置が必要な場合は、迅速に対応を図ります。
・ご通報いただきました内容の事実確認や、ご通報内容が事実であることを裏付ける資料のご提供等を依頼するため、
 対応部門から通報者さまに連絡させていただくことがあります。
・グローリー株式会社にて必要と判断した場合を除き、対応結果を個別にご報告いたしかねますので、ご了承くださいますようお願いいたします。
・グローリーグループは、ご通報いただいたお取引先に対して、ご通報自体を理由とする不利益な取り扱いはいたしません。
 ただし、不正目的通報の場合や当該お取引先が違反行為に関与されている場合には、保護されない場合があります。

4. 個人情報の取り扱いについて

グローリー株式会社は、ご通報内容、ご通報者の会社名・氏名等の個人情報を秘密として厳守し、本件調査の目的にのみ使用いたします。その他個人情報の取り扱いにつきましては、グローリーグループの「個人情報保護方針」をご覧ください。
なお、いただいた個人情報に訂正・変更等がある場合は、ご通報フォームまたは封書にてご連絡くださいますようお願いいたします。

ご通報の方法

本通報窓口へのご通報は、事実を正確に確認させていただくために、下記リンクのご通報フォームで受け付けています。
ご通報に際しては、ご通報者の会社名、お名前及びE-Mailアドレス等を明示のうえ、可能な限り具体的な情報をお寄せくださいますよう、ご協力をお願いいたします。

通知フォームについて

本フォームから送信される個人情報は、SSLによる暗号化によって保護されます。
SSLに対応していないブラウザ、ファイヤウォールの設定等、ご利用のシステム環境により、送信できない場合がございますので、ご了承ください。

匿名でご通報される場合

匿名での通報を希望される場合は、封書にて下記の宛先にご送付ください。

〒670-8567 兵庫県姫路市下手野1-3-1
グローリー株式会社 総務本部 法務部 お取引先コンプライアンス・ホットライン事務局 宛