CSR

トップメッセージ

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「見分けるチカラ」でセキュアな社会の実現に貢献してまいります

“新たな信頼”の創造に向かって

代表取締役社長

当社は1918年の創業以来、社会が求めるモノづくりと技術革新に挑み続け、成長と発展を重ねてまいりました。「絶えず世の中にない新しいもの、人の役に立つものをつくり続ける」という創業者の精神は脈々と受け継がれ、世界100カ国以上のお客さまに向け製品やソリューションを展開する企業となった今でも、私たちの変わらぬアイデンティティーとなっております。

近年、当社グループを取り巻く市場環境は、かつてないスピードで変化しています。国内外を問わず、金融機関においては、店舗の統廃合や特化型店舗への転換などが進み、流通店舗では、キャッシュレス決済の普及による決済手段の多様化などが進展しています。私たちは、こうした変化をチャンスと捉え、『長期ビジョン2028』“人と社会の「新たな信頼」を創造するリーディングカンパニーへ”の実現に向けた取り組みを、全社一丸となって推進しております。社会環境や時代の流れとともに変化するお客さまの課題を解決する製品やソリューションを提供するとともに、これまで培ってきた技術力、特に認識・識別技術「見分けるチカラ」をさらに磨き上げ、ビジネスや新しい価値を創出し、次の時代も社会に貢献する企業として「新たな信頼」を生み出してまいります。

技術と発想で社会課題の解決に貢献

現在、長期ビジョンの実現に向けた仕込みの時期と位置づける『2020中期経営計画』を推進しており、基本方針として「社会課題解決に向けた協働の取り組み強化」を掲げ、新事業ドメインの創出に注力しております。その一つが、新たな通貨流通スタイルの構築です。世界各国でキャッシュレス決済が拡大している中、現金は依然として重要な支払い手段であり、キャッシュへのアクセスポイントの確保が社会課題の一つとなっております。当社は、社会全体で効率的な現金の流れを実現する新たな通貨流通スタイルの創出を目指し、現金決済プラットフォームを提供するドイツのCash Payment Solutions GmbHの買収や、キャッシュアウトサービスを展開するシンガポールのフィンテック企業SOCASH PTE. LTD.との資本業務提携などを実施いたしました。当社グループの通貨処理ソリューションと組み合わせることで、より快適な社会づくりに貢献してまいります。

当社では、認識・識別技術の活用分野の拡大に向けた取り組みも進めております。顔認証技術においては、顔認証エンジンにディープラーニング(深層学習)の手法を用いることで、目元やこめかみ、おでこ、鼻筋などの本人特徴を正確に捉えることが可能となり、マスクやサングラスを着用したままでも本人認証ができる新ウォークスルー型顔認証システムを開発いたしました。また、医療・介護分野においては、順天堂大学で実施されている産学連携共同研究に参画し、当社の画像認識技術を、加齢に伴って発症するパーキンソン病や認知症などの神経変性・認知症疾患の診断に応用させ、疾患の早期発見や進行度合を診断できるシステムの構築を目指すなど、高齢化社会におけるさまざまな疾病の早期発見や診断、治療の支援に役立つ技術の確立に取り組んでおります。

一方、昨今の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、感染症予防に向けた自働化ニーズや省力化・省人化を追求した業務効率化ニーズの高まり、AI・IoTをはじめとしたテクノロジーのさらなる進化など、今後さまざまな社会の変化が予想されます。当社グループは、これらの変化に伴う社会課題やニーズを的確に捉え、事業活動を通じた課題解決を図っていくことで、安全・安心な社会づくりに寄与してまいります。

※ 新たな通貨流通スタイルの創出を目指した取り組みについては、活動ハイライト(2019年度)で詳しくご紹介しています。

持続可能な社会の実現に向けて

当社グループが、持続可能な社会の実現に向け貢献していくためには、ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点に基づく経営や国際的な課題解決に向けた「持続可能な開発目標 (SDGs)」への貢献など、社会からの要請に応えていくことが重要です。当社は、2018年に「CSR重要課題」を特定し、SDGsと関連づけて取り組みを推進しております。近年、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言が注目される中、特に、気候変動への対応については、当社でも国や地域、業界の枠を越えて取り組むべき重要な経営課題として認識し、『2020中期環境計画』において積極的な活動を展開しています。今後はより戦略的に取り組み、気候関連の情報開示の充実を図るとともに、サプライチェーンを含めたあらゆる事業活動においてESGへの取り組みを進めてまいります。

また、当社グループは、企業理念に基づいた経営を推進しており、社員一人ひとりの行動が理念の実現につながると考えております。理念の実現に向け、社会やニーズの変化にどのように対応していくか、私たちの新しいチャレンジが求められています。世界が抱える社会課題の解決を目指し、多様な社員が能力を最大限に発揮することでイノベーションを創出し、新たな価値の創造に向け取り組んでまいります。

今後も、ステークホルダーの皆さまから信頼される企業グループとして、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2020年8月

代表取締役社長

三和 元純