
品質方針に基づき、安全で高品質な製品・サービスの提供に努めています。
当社は、1999年に品質方針を制定し、3つの重点指向を掲げ品質基準の統一に努めています。お客さまのニーズに対応し、信頼に応える製品とサービスを提供していくため、製品の企画から開発、調達、生産、販売、保守にいたるすべての段階において、徹底した品質保証活動を実施しています。
3つの重点指向
(1) 市場のニーズを先取りし、魅力ある製品開発を行う
(2) 源流で品質を作り込む
(3) 出会いの品質とアフターサービスを大切にする
これらのことを達成するために、当社は法令・規制要求事項および顧客要求事項を満たし、品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善する。
当社では、国内すべての事業所・支店で品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証を取得しています。
経営基本方針や品質方針と連携した年度ごとの品質管理活動方針を策定し、品質保証体制をはじめ、製品・サービス品質の維持・改善に取り組み、お客さまの信頼に応える製品づくりに努めています。
また、「品質管理委員会」の設置やマネジメントレビューの実施により、品質管理活動方針の各部門への展開と実施状況の確認、品質問題及び対策内容の共有と水平展開を図るなど、全社一体となってPDCAサイクルを回し、事業と連動した活動に取り組んでいます。
製品に関する品質マネジメント体制としては、品質保証部門が開発から出荷までの品質保証を担い、保守部門が出荷後の保守サービスを担当しています。さらに、全社的な品質管理を担う品質管理部門を設置し、社内の品質マネジメントシステム全体の維持・改善を推進しています。
加えて、品質問題の再発防止を徹底するため、関連部門が連携してプロダクトセーフティー(製品安全)に関する会議を開催し、施策の検討や審議、標準化を行うなど、対策の有効性を定期的に評価しています。
※ 品質マネジメントシステムの最高責任者で、社長より、品質マネジメントシステムの推進と維持に関するすべての権限と責任を委嘱された品質マネジメント担当役員。
当社グループは、企画・開発から保守までの各部門が緊密に連携し、多様なニーズに対応するため、お客さま視点の製品開発や技術開発を強化し、お客さまに満足いただける製品づくりに努めています。
製品の品質は、源流にあたる企画・開発段階で7~8割が決まると言われています。当社グループではこの考え方を重視し、開発プロセスの改善活動を継続的に実施しています。製品開発の初期段階から、課題の早期発見と対策を目的とした机上検証やデザインレビューを徹底し、設計品質の向上を図っています。加えて、試験評価による品質確認を行うとともに、品質保証部門が中心となり、安全面での課題がないかを確認する製品安全レビューを実施するなど、総合的な品質・安全管理を推進しています。
また、当社グループは、世界100カ国以上に製品やサービスを提供していることから、各国の法規制や規格に適合した製品開発に向け、品質管理標準の整備や徹底した社員教育を実施するなど、グローバルに通用する品質保証に取り組んでいます。
当社グループは、高品質な製品開発を目指し、設計者の技術力強化に向けた教育に注力しています。階層別教育を実施し、若手設計者の早期育成と設計基礎力の向上を図っています。さらに、DX推進を支えるためにデジタルアカデミーを開催し、業務変革をリードできるDX人材や、データ分析・AI開発を担うAI人材の育成にも取り組んでいます。
加えて近年では、設計・開発プロセスにおける生産性と品質のさらなる向上を目的に、生成AIの活用も進めています。設計検討やソフトウェア開発、ドキュメント作成などに生成AIを活用することで、設計業務の効率化と品質の均一化を図り、ヒューマンエラーの低減や設計品質の安定化を実現しています。これにより、設計者が本来注力すべき新たな価値創出や付加価値の高い設計検討に充てる時間を創出し、より高度で魅力ある製品開発につなげています。
また、技術の水平展開や市場特性の把握、設計者の技術力強化を目的とした製品・技術発表会を開催し、各部門の優れた技術を共有することで、お客さまへ安定した品質の製品をスピーディーに提供できるよう努めています。
新入社員設計研修の様子
設計から製造までの工程を実務レベルで習得
研修で得た学びや気づきを共有
お客さまに当社製品を安全にご使用いただくため、使用方法に関する適切な情報提供に努めています。
製品の操作や日常のメンテナンス、エラー解除などを安全かつスムーズに行うことができるよう、製品表示や取扱説明書に関するガイドラインを定め、見間違いや読み間違いが起こりにくい書体や文章表現などを規定しています。さらに、文字情報に加え、イラストや写真を併用し、読みやすさ・分かりやすさにも配慮しています。安全性に関わる取り扱い説明は多言語に対応しており、グローバルで安全に製品をご使用していただけるよう努めています。
また、製品の長期使用に伴う劣化(経年劣化)による故障などを未然に防ぐため、窓口入出金機や両替機などの対象製品については注意喚起表示を行うとともに、ウェブサイト上でもお知らせしています。


お客さまからの問い合わせに対し、電話でサポートしている様子
お客さまに安心して製品をご使用いただくために、テクニカルスタッフが製品の修理・点検を行うなど、製品出荷後の品質維持にも注力しています。国内外において、リモートサービス(日本:モニタリングサービス/海外:UBIQULAR)を活用することで、テクニカルスタッフが訪問する前に障害の予兆を把握し、定期点検時に故障の未然防止に向けた対応を行う予防保守を実施しています。これらの取組みにより、お客さまの業務を止めることなく、安定した運用を可能にしています。
当社グループでは、テクニカルスタッフによる訪問対応において、お客さまに迅速かつ確実な保守サービスを提供できるよう、技術力や対応力の向上に取り組んでいます。国内では、レベルに応じた集合研修やeラーニングを活用した自己学習などを行い、基礎知識から高度な応用技術までの習得に努めています。研修後もフォローアップ研修を随時実施することで、技術力の維持・向上を図っています。海外においても、地域や国ごとに集合技術研修を行い、機種担当者がテクニカルスタッフに対して、市場で展開されている製品に即した研修を行っています。受講者は、研修前にオンライン教育システムを活用した事前学習に取り組むことで、研修内容の理解を深めています。さらに、リモートサービスやDXの活用により、付加価値の高い保守サービスの提供に向けた取組みも積極的に推進しています。
また、お客さまの多様なニーズに応える保守サービスの提供に向け、世界各地域の保守事業責任者などが集まり、地域ごとの保守事業に関する取組みや成功事例、グローバルで推進している施策の進捗を共有することで、グループ全体の保守品質の向上を目指しています。