富士レビオ株式会社 様

[導入サービス:ロボットSIサービス]
協働ロボットが複雑な包装・梱包作業の自働化を実現。生産性向上に貢献
富士レビオ株式会社 様

臨床検査薬や検査機器を国内外の医療機関へ提供する富士レビオ株式会社。
同社の主力商品である全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルス」シリーズの基幹工場である相模原工場で、100種類以上の品目において、試薬の箱入れ、添付文書挿入から外箱の蓋閉め、製函、段ボールへ梱包までの一連のプロセスをヒト型ロボット「NEXTAGE(※)」3台と周辺機器により、人とロボットが協働する生産ラインを実現。

※NEXTAGE:カワダロボティクス株式会社製

動画内容 :
協働ロボットが複雑な包装・梱包作業の自働化を実現。
ご担当者のインタビューとともに、協働ロボットが器用に紙を掴んだり、外箱の蓋を閉める様子をご覧ください。

(撮影日:2019年12月23日)

再生時間 : 4分

導入背景

・多品種変量生産に対応する人員確保が困難
・法規制(添付文書が確実に入っていることを保証すること)への対応が必須
採用理由 ・グローリーの埼玉工場における協働ロボットの稼働実績
・安全柵なしで、作業者の隣でオペレーションが可能
導入結果 ・包装・梱包工程の担当人員を8名から1.2名へ削減
・手の空いた人員を他の作業に再配分
・大幅にタクトタイムを落とさず、正確な作業を実施
・添付文書の挿入から段ボールへの梱包までの、各行程を記録することで手戻り防止

「包装・梱包ライン」について

試薬が詰められた箱にロボットが添付文書を挿入し、外箱の蓋を閉める。
その箱を、製函機で組み立てた段ボールに梱包するまでの一連のプロセスを自働化しました。
「包装・梱包ライン」のフロー

導入の背景と目的:多品種変量生産と法規制への対応

富士レビオ株式会社 駒井 孝哉 氏
富士レビオ株式会社 生産技術部
サプライチェーン設備課長
医療機器責任技術者 駒井 孝哉 氏

労働力不足のなか、生産性向上を目的に物の移動などの単純作業は自働化を進めていました。
しかし、包装・梱包ラインは、100種類以上の品目に及ぶこと、また、法規制により品目ごとに異なる添付文書の挿入を保証することが必須であるため、複雑で技術的な難易度が高く自働化が進んでいませんでした。
「さらに、多品種変量生産のため、日によって生産量が異なります。包装・梱包ラインは複数名で担当しているため、人がいなければラインを動かすことができず、効率的な生産ができないということが最大の課題でした」と同社の生産技術部 駒井氏は話します。

採用の決め手:埼玉工場での稼働実績

グローリー埼玉工場で人と協働する「NEXTAGE」
グローリー埼玉工場で人と協働する「NEXTAGE」

課題解決に向け模索していた矢先、2017年に東京ビッグサイトで開催された「国際ロボット展」で、箱詰め作業のデモをグローリーが行っていることを知りました。
その後、グローリーの埼玉工場を訪れ、23台の「NEXTAGE」があらゆるところに配置され、人と共に組立や検査などを行っている様子を目の当たりにしました。「ロボットを安全柵で囲わなくてもよいことや、万一のエラー時、ロボットに代わり人がその作業を引き継ぐことができる点が協働ロボットの魅力でした。埼玉工場を見学し、この実績があれば、必ず当社のラインも自働化できるという確信に変わりました」と駒井氏は選定の理由をこのように説明します。

導入後の効果:包装・梱包工程の担当人員を8名から1.2名へ削減

画像認識画面
画像認識により、添付文書の種類、位置を判定(画面左)
外蓋が閉まっているかを判定(画面右)

富士レビオではこれまで、多品種変量生産により、日によって異なる生産量に応じた人員確保が困難という課題がありました。包装・梱包工程を自働化することで、生産量に左右されることなく生産が可能になりました。
また、画像認識により、100種類以上に及ぶ添付文書の種類や挿入位置、外蓋が閉まっているかを判定・記録することで、法規制(添付文書が確実に入っていることを保証すること)への対応が可能となりました。
「これまで人でしか出来ないと思っていた添付文書を1枚ずつ取る作業も、グローリーが通貨処理機で培ったメカトロ技術により自働化が可能となりました」と語る駒井氏。加えて、「前工程の8割はロボット、2割は人が作業しているため、種類に応じてロボットの稼働スピードを変える必要がありました。それもロボットのハンドがベルトコンベアに触れるだけでスピードを検知し、それに合わせてロボットのスピードを調整できるなど、大変優れたシステムです」と胸を張ります。
結果として、包装・梱包工程はこれまで8名の人員で対応していたのが、3台の「NEXTAGE」とロボットの管理と添付文書供給の1.2名により、人とロボットが一緒に働ける環境ができ、ロボットと人の共同作業により新しい形の自働化工場を作るという同社の理想を実現しました。
「今後は、AI搭載の画像認識技術を用いた目視検査やさらなる包装・梱包工程の自働化を検討しています」と将来への展望を語る駒井氏。「グローリーには、常に最新の技術を提供してほしい。今後も大いに期待しています」と締めくくりました。

富士レビオ株式会社 様

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プロフィール

所在地 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング
設立 2005年7月
資本金 42億5290万2860円
従業員数 500名
事業内容 臨床検査薬、検査用機器の製造、販売および輸出入

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