2024年6月26日
グローリー株式会社
転倒検知システム「mirAI-EYE(ミライアイ)」を パーキンソン病専門施設へ初納入
~ 株式会社サンウェルズが運営するPDハウス陣原、全60室に設置 ~
グローリーは、エコナビスタ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:渡邉 君人、以下 エコナビスタ)と共同開発した転倒検知システム「mirAI-EYE(以下、ミライアイ)」およびエコナビスタが提供する睡眠解析技術をベースにしたSaaS型高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ®+Dr.」(※1)を株式会社サンウェルズ(代表取締役社長 苗代 亮達、所在地:石川県金沢市、以下「サンウェルズ」)が運営するパーキンソン病専門施設「PDハウス陣原」(施設長 西川 富士男、所在地:福岡県北九州市)の全60室に納入しました。
背景
パーキンソン病やパーキンソン症候群は、ふるえ、動作緩慢、筋強剛、姿勢反射障害等の運動症状や自律神経障害や睡眠障害などの非運動症状がみられ、パーキンソン病(以下、PD)患者は転倒頻度が一般高齢者とくらべて高いと言われています。その背景にはPD症状である無動、筋強剛、姿勢反射障害、起立性低血圧、前頭葉機能障害があり、その中でも特に姿勢反射障害やすくみ足は治療に反応しにくく、転倒予防を図っていくことが求められています。そのため、PD患者の入居者には、より迅速な対応、適切な転倒予防アセスメント構築が必要です。
今回の納入は、2023年4月より、グローリーがサンウェルズと実施した「高齢者施設におけるPDの転倒予防アセスメント構築に向けた観察研究と業務プロセス改善へ向けた取り組み」を踏まえたものであり、施設全体にて運用可能な転倒予防アセスメントの構築と定着を目指しています。
評価ポイント
1. ミライアイによる転倒事故早期発見、および転倒に関するデータ分析による転倒予防策への活用
ミライアイは、赤外線3次元センサー(※2)を活用し、人の骨格から姿勢を正確に認識できるAI画像認識技術により、転倒を検知します。また、転倒に至るまでの行動データを蓄積することが可能です。この蓄積データにより、PD患者の特異的な行動や転倒に至る動作を分析し、発生要因や転倒パターンを把握できるため、転倒予防アセスメントの構築につながる点をご評価いただきました。
2. 睡眠に関するデータ活用
ライフリズムナビ+Dr.のスリープセンサーは、睡眠に関するさまざまなデータを蓄積します。 蓄積したデータから睡眠障害をはじめとした体調不良の早期発見につながる点をご評価いただきました。
期待される導入効果
転倒時の迅速な対応や、転倒に至るまでの行動データに基づく適切なアセスメントによる転倒予防、さらには睡眠データに基づく体調変化の早期発見への寄与、適切なケアプランの構築やスタッフ業務の負担軽減の実現が期待されています。
グローリーは、今後も技術の研鑽とオープンイノベーションの推進により、ヘルスケア分野における社会課題の解決と、安心・安全な社会の実現に貢献してまいります。
ライフリズムナビ+Dr.と連携したシステムの運用イメージ
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※1ライフリズムナビ+Dr.:センサーを活用したSaaS型高齢者施設見守りシステム。室内の状況をリアルタイムに把握し、アラート通知を行うほか、収集データより健康レポートも作成。
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※2赤外線3次元センサー:グローリーが開発した、太陽光と干渉しない人の目に見えない波長を使ったセンサー。
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※mirAI-EYEは、グローリー株式会社の登録商標です。
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※ライフリズムナビは、エコナビスタ株式会社の登録商標です。
株式会社サンウェルズ
所在地 :石川県金沢市二宮町15番13号
設立 :2006年9月
代表者 :代表取締役社長 苗代 亮達
事業内容 :パーキンソン病専門ホーム(PDハウス)の運営、医療特化型住宅の運営、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の運営、通所介護(デイサービス)の運営、居宅介護支援、福祉用具事業、加圧トレーニング事業
URL :https://sunwels.jp/pdh/company/
エコナビスタ株式会社
所在地 :東京都千代田区紀尾井町3番1号 KKDビル6F
設立 :2009年11月
代表者 :代表取締役社長 渡邉 君人
事業内容 :
●睡眠/生活習慣ビッグデータ解析による、健康状態の推移を予測するAIアルゴリズム開発
●睡眠解析技術とセンサフュージョン技術を駆使した見守りシステムの提供
●自社開発によるソフトウェア/ハードウェアに、独自のAIアルゴリズムを実装することで実現した各種ソリューションの提供
URL :https://econavista.com/
本件に関するお問い合わせ
- グローリー株式会社
営業本部 マーケティング統括部 マーケティング部 ヘルスケア事業推進グループ
TEL (03)5207-3160
- グローリー株式会社
経営戦略本部 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
TEL (079)294-6317
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