新製品の企画から
量産まで、製造現場のすべてに関わる仕事。

PROFILE

生産技術

松田正大

2019年入社
工学研究科機械工学専攻修了

入社後、本社工場量産生産技術部に配属。国内向け製品の開発にあたり、設計部門や品質保証部門と連携しながら量産に向けた試作機の組立性の検証と組立手順書の作成や必要設備の手配などを担当。金融業界から高齢者施設まで、幅広い業界に向けた新製品開発に関わっている。

Q1. グローリーへの入社理由は？

ロボットから顔認証技術まで、新事業を開拓する姿勢に心を打たれた。

小さい頃からモノを作ることが好きで機械工学を専攻。大学時代は自動車メーカーへの就職を考えていました。しかし大学2年生のときに、授業の一環でグローリーの本社工場を見学したことが転機に。姫路出身という事でグローリーのことは小さい頃から知っていましたが、身近な券売機やつり銭機などの機械を多く製造しているだけでなく、ロボット開発まで手掛けているのを自分の目で見たことで、興味が湧きました。
就職活動では最後まで自動車メーカーと迷いましたが、キャッシュレスが進む社会のなかで、通貨認識技術をもとにした顔認証技術など、他にはない技術を独自で開発して新事業を開拓していこうというグローリーの姿勢に心を打たれ、就職を決意しました。

Q2. 現在任されている仕事は？

試作を通じて設計部門の考えを形にし、量産可能かを見極める。

生産技術部門では主に「新製品開発における試作業務」「生産の効率化を図るロボットや治工具の企画開発」「製品や部品のコスト管理」「量産製品の品質安定化」の4つの業務を行っており、私は「新製品開発における試作業務」と「量産製品の品質安定化」を担当しています。現在も新製品を試作中で、設計部門が要求する0.1ミリ単位の調整作業を実際に検証しながら、効率よく量産するための手順を検討。設計そのものに無理がある場合は、設計部門とともに改善を模索するのも役割です。
また量産過程で不具合が発生したときは、原因を調査して設計部門や品質保証部門とともに対策を講じるのも仕事です。やはり通貨が新しくなったときは不具合が出やすく、2021年に500円硬貨が新しくなったときは、調査に追われたのを覚えています。現在ではこうした不具合を開発前に予防しようと、各部門の担当者が製造方法などを検討する開発前会議が行われています。議論が白熱することも多いですが、ベテラン方の意見は大いに勉強になります。

Q3. グローリーの仕事ならではの
面白さを感じる部分

新事業の製品開発に関われるチャンスが、スキルアップにつながる。

グローリーの仕事ならではの醍醐味のひとつが、さまざまな製品を担当できることです。私はこれまで4件の新製品に携わってきたのですが、特に入社3年目で担当した、AI画像認識技術を活用した高齢者の転倒検知システムについては、ソフト制御が複雑なセンサーを担当するということで日々の勉強が業務につながりました。入社当時は機械以外のことは全く分かりませんでしたが、今では電気基盤のことやソフト制御についてもある程度こなせるようになりましたね。グローリーは上下関係や部門間の壁がない風通しの良い会社なので、困った時はすぐ先輩や他部門の方に相談できます。上司もスキルアップにつながるようにと、さまざまな機種を担当させていただけるので、日々やりがいを感じています。

Q4. 今後の目標は？

企画から量産まで、新製品開発をトータルに牽引できる人材をめざす。

メーカーで生産の仕事というと、設計が主体だと思われがちです。しかし実際にモノづくりをカタチにするのは、私たち生産技術。設計段階で最も製品に詳しいのは設計者ですが、5年・10年が経ってきますと設計から量産まで全ての行程に関わり、さらにその後の品質安定化にまで携わる私たちの方が製品に詳しくなってくるんですよ。将来的にはそうした知見を積み上げて、工場全体でより新製品を効率的に生産できる体制を築いていきたいですね。商品企画から設計、設備設計、工程設計、製造まで、製品ができる一連の流れの中で中心に立ち、他部門も引っ張って業務を遂行できる生産技術者になりたいと考えています。

SPECIAL QUESTION

グローリーの技術力でつくる未来

グローリーでは現在、画像認識技術を活用した企業向けの製品やソリューション開発に取り組んでいます。今後はそのノウハウを応用し、一般家庭向けの製品も開発していくことでより多くの未来社会に貢献できると考えています。例えばあらゆる資産を一元管理できるような端末が、一家に一台ある未来が実現できるかもしれませんね。