2024年7月から新紙幣が発行!自動つり銭機はどうなる? COLUMN

2024.3.1

2024年7月3日から新紙幣が発行されます。
20年ぶりの新紙幣には、デザインの変更・偽造防止の透かしや三次元ホログラムという世界初の技術も使用されるとのこと。
新紙幣が発行されるに伴い、つり銭機はそのまま使用することはできるのでしょうか?

目次

新紙幣発行について

前回、紙幣デザインが変更されたのは2004年です。2004年まで主に流通していた紙幣は1984年から発行されました。
約20年のサイクルで紙幣はデザイン変更されています。 新紙幣発行に伴い、世の中や関連業界ではどうのようなことがあったのでしょうか。
2004年と今回の新紙幣発行について解説します。

2004年の新紙幣対応は混乱続き

2000年代、家庭用パソコン・プリンターの流通などもあり”偽造紙幣”が作成され
タクシーやコンビニエンスストアで使用される事件が発生。政府には早急な対応が求められました。
対策として、政府は2004年に新紙幣を発行することを2002年に決定しました。
新紙幣発表から発行までの期間は約2年と短く、紙幣に関わる各方面で対応に追われる事態へと発展。
JRや私鉄の券売機のうち新紙幣に未対応の機種は全体の約3割、自動販売機に至っては約5割が新紙幣未対応のまま2004年を迎えてしまいました。
やむを得ず、自動販売機や券売機を新規購入する方もいらっしゃったそうです。

2024年の新紙幣対応はどうなる?

2024年の新紙幣発行が発表されたのは2019年。
今回の新紙幣への対応期間は約5年と長い準備期間が設けられました。
各自動販売機や券売機メーカーも事前に新紙幣への準備や対策を行っています。
新紙幣が流通した後も、万が一のエラーなどに対応できるように保守サービス・体制を充実させるメーカーもあります。
新紙幣は1万円札、5千円札、1千円札のデザイン変更と透かしや三次元ホログラムが導入されます。
紙幣のサイズは現行のサイズと変わりません。その辺りも新紙幣への対応をスムーズにしています。

2024年の新紙幣対応はどうなる?

自動つり銭機の新紙幣対応は?

前回の新紙幣発行時(2004年)は、自動つり銭機の普及率は高くなかったため、大きな混乱を招きませんでした。
しかし2024年は20年前に比べ、自動つり銭機の普及率が増加しています。
そのため、2019年に新紙幣発行が公表されて以降、各つり銭機メーカーは新紙幣対応に注力しています。
もし今後、自動つり銭機を導入しても、新紙幣に対応していなければ業務が滞ってしまう原因となります。
つり銭機の導入を検討する際の注意点などを解説します。

自動つり銭機のアップデートが必須

自動つり銭機の新紙幣対応は、ハード面とソフト面でのアップデートが必要です。ハード面のアップデートとは、つり銭機本体を物理的に交換、更新することを指します。POSシステムなどのソフトウェアのアップデートはオンライン上で完結することもありますが、ハード面のアップデートには実際に現場に出向いての作業が必要となるため手間と時間がかかります。2024年の新紙幣には、透かしや三次元ホログラムといった偽造防止技術が用いられています。そのため、自動つり銭機は偽造紙幣と本物の紙幣を見分ける読み取り機能のアップデートが必要となります。

自動つり銭機のアップデートが必須
キャッシュレス決済への対応も

2004年の新紙幣発行時と大きく異なる点は、キャッシュレス決済が普及している点です。キャッシュレス決済の種類はクレジットカード、QRコード決済、タッチ決済など年々増加傾向です。経済産業省は2022年9月にキャッシュレス決済の割合が30%台であることを公表しています。さらに2025年までにキャッシュレス決済使用率40%台を目標としています。一方、現金の使用率も50%以上とまだまだ高い水準が予測されています。紙幣の発行枚数も2004年から右肩上がりなので、紙幣・硬貨を数える業務の自動化・効率化は今後も求められるでしょう。よって、キャッシュレス決済機能と自動つり銭機が連携された製品は、より顧客ニーズに沿ったサービス提供が可能で、需要もますます増加すると考えられます。

キャッシュレス決済への対応も
自動つり銭機の新紙幣対応は?

自動つり銭機を新紙幣対応するには?

20年ぶりの新紙幣発行のため、初めてのことで対応に戸惑われるオーナーの方もいるではないでしょうか。
さらには20年前の改刷では無かったキャッシュレスの対応についても念頭に置いた対応が必要となります。
ここでは新紙幣に対する自動つり銭機の対応とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

対応①POSレジ・つり銭機を新しくする

▼メリット
新紙幣対応のPOSレジ・つり銭機に入れ替えることで、新紙幣・旧紙幣両方使用することができるので販売の機会損失を防ぐことができます。
最新のPOSレジ導入によってキャッシュレス端末との接続も可能。お客様が求める様々な決済方法に対応することができます。

▼デメリット
コストがかかる:POSレジと自動つり銭機を入替えすると数百万円のコストがかかることもあります。
納期がかかる:新紙幣対応で各メーカーは対応に追われており、導入まで時間がかることがあります。

対応①POSレジ・つり銭機を新しくする
対応②ソフトをアップデートする

▼メリット
ソフトのアップデートにより現在のPOSレジ・つり銭機のままで新紙幣対応が可能になります。
アップデート作業のみなので、費用をおさえて新紙幣対応が可能になります。

▼デメリット
対応できる機種が限られる:アップデートできない機種があるので、POSメーカー・つり銭機メーカーへの確認が必要になります。

対応②ソフトをアップデートする
対応③キャッシュレス対応に切り替える

▼メリット
キャッシュレス対応にすることで、お客様が求める様々なキャッシュレス決済方法に対応することができます。
現金精査や管理が不要で締め作業後の売上金の管理やつり銭準備金の手間から解放されます。

▼デメリット
現金での支払いに対応できないので、機会損失につながるケースがあります。
キャッシュレス決済の手数料が発生するのでランニングコストがかかります。

対応③キャッシュレス対応に切り替える
対応④オールインワンのパッケージプランを活用する

▼メリット
最新のPOSレジとつり銭機がセットで導入できるので直ぐに新紙幣対応の運用が可能です。
初期導入費用だけでなく、設置費・取り扱い説明費などのコストもかけずに利用を開始できます。
オプションでキャッシュレスの対応も可能です。

▼デメリット
選びやすいパッケージプランを採用しているので、POSシステムの独自開発は対応できません。

対応④オールインワンのパッケージプランを活用する
自動つり銭機を新紙幣対応するには?

まとめ

今回の記事では、2024年7月に発行される新紙幣への対応について解説しました。
新紙幣は、デザインの変更やさまざまな偽造防止技術が採用されています。
2004年の新紙幣発行では、新紙幣対応への準備期間が短く、自動販売機や券売機は対応が遅れました。
今回は自動つり銭機が普及し始めて以降、初の新紙幣発行となり、分からないこと・不安なことがあると思います。事業規模に合わせた対応を選択されることが大事になってきます。
まだ新紙幣対応をご検討中の場合は、POSメーカー・つり銭機メーカーへご相談されることをお勧めします。

POSアプリを独自で開発している場合の新紙幣対応は?

独自のPOSアプリ開発などをしている場合は、ソフトのアップデート作業が必要になります。
つり銭機もご利用中であれば、ソフトアップデートで使用できるので新規導入より費用はかなりおさえられます。
POSシステム自体を入替えとなると費用も大きくなってしまうため、費用を抑えたい場合は自動つり銭機のアップデートがお勧めです。
まずは、POSメーカーへ対応方法をご相談ください。

できるだけコストを抑えてスムーズに新紙幣対応の運用をしたい場合は?

新システムの選定、コストの捻出、導入までの期間、運用の見直し・・・など、
新紙幣対応までに手間・コスト・時間がかかってしまい、機会損失が発生してしまうことがあ
そのような方には「REGIX」をオススメします。
REGIXはPOSレジと自動つり銭機のサブスクリプションサービスで初期費用0円で導入が可能です。
新紙幣・新500円硬貨の対応はもちろん、オプションでキャッシュレス決済にも対応します。
新システム導入に悩まれている方は、オールインワンパッケージの「REGIX」をご検討ください。

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