【チェックリストで整理】クリニック開業に必要な備品とは? COLUMN
クリニック開業の準備は、物件選びや資金調達、スタッフ採用など多岐にわたります。膨大なタスクに追われる中で、つい後回しにしがちなのが「備品選び」です。しかし、抜け漏れがあると開業直前に慌てることになったり、開業後の業務フローに支障をきたしたりするリスクがあります。
本記事では、クリニック開業に必要な備品をエリア別に網羅したチェックリストを紹介します。開業後のスムーズな医院経営を見据えた「選び方」のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
クリニック開業と備品準備の全体像
クリニック開業は約1年前から準備を始めるのが理想とされています。ここでは、開業までの流れと備品のカテゴリーを整理し、全体像を把握しましょう。
クリニック開業の流れ
クリニック開業までの大まかなステップは以下のとおりです。
開業準備の主なステップ
● 事業計画の策定・資金調達
● 物件選定・契約
● 内装工事の計画・実施
● スタッフ採用・研修
● 備品の選定・発注・設置
● 各種届出・開業
備品準備が本格化するのは開業6カ月前頃からです。ただし、医療機器や大型什器、会計システムなど、発注から納品まで時間がかかるものは早めに検討を始める必要があります。特にX線装置やMRIなどの大型医療機器は納品まで数カ月を要することもあるため、開業1年前には情報収集を始めておくと安心です。
クリニックの備品カテゴリー
クリニックに必要な備品は、大きく以下の4つのカテゴリーに分類できます。
| カテゴリー | 準備が必要なもの | 注意すべきポイント |
|---|---|---|
| 医療機器・医療設備 | 診察台、心電計、超音波装置、内視鏡など | 診療科により異なる、納品に時間がかかるものも多い |
| 家具・什器 | 待合室のソファ、受付カウンター、収納棚など | レイアウト・インテリアに合わせて選定 |
| 事務機器・会計機器 | PC、プリンター、レセコン、POSレジ、つり銭機など | 他システムとの連携テスト期間が必要 |
| 小型備品・医療衛生材料 | 文具、診察券、ガーゼ、消毒液、白衣など | 継続的な補充が必要、開業前にストック確保 |
医療機器・医療設備は診療科や提供する医療サービスによって必要なものが大きく異なり、価格帯も幅広いカテゴリーです。納品まで数カ月を要する機器もあるため、優先して検討を進めましょう。
家具・什器はクリニックのレイアウトやインテリアコンセプトに合わせて選ぶ必要があります。大型家具は発注後に製作期間がかかる場合もあるため、物件の間取りが確定した段階で配置計画を立てておくと安心です。
事務機器・会計機器は機能が多岐にわたるため、自院に合うものを選ぶには時間がかかります。レセコンや電子カルテとの連携テスト期間も見込んで、開業6カ月前頃から情報収集を始めることをおすすめします。
なお、税務上は「備品」と「消耗品」で区分が異なります。
備品と消耗品の違い
● 備品:購入金額10万円以上かつ耐用年数1年以上のもの
● 消耗品:10万円未満または使用可能期間1年未満のもの
経理処理では「器具備品費」と「消耗品費」で科目が分かれますが、本記事では便宜上、両方をまとめて「備品」として解説します。会計処理の詳細については、税理士など専門家にご相談ください。
クリニック開業に必要な備品リスト
ここからは、院内のエリア別に必要な備品をリストアップします。診療科やクリニックの規模によって増減しますので、自院に合わせてカスタマイズしてご活用ください。
診察室・処置室
診察室・処置室は、診療の中心となる場所です。診療科に応じた医療機器の選定が欠かせません。
| カテゴリー | 検討すべき備品 |
|---|---|
| 医療機器 |
□ 聴診器 |
| 家具 |
□ 診察デスク |
| 衛生関連 |
□ 消毒用アルコールスタンド |
診療科によっては内視鏡や超音波装置など特殊な機器が必要になります。電子カルテは使用するシステムによって必要なPCのスペックや周辺機器が異なるため、導入予定のシステムを確認したうえで選定しましょう。
医療機器は発注から納品まで時間がかかるものも多いため、早い段階で必要機器をリストアップし、優先順位をつけて手配を進めてください。
待合室・玄関
待合室・玄関は、患者様が最初に目にする場所です。クリニックの第一印象を左右するエリアといえます。
| カテゴリー | 検討すべき備品 |
|---|---|
| 家具・インテリア |
□ ソファ |
| アメニティー |
□ ウォーターサーバー |
| キッズスペース(小児科など) |
□ ジョイントマット |
玄関は土足可にするか否かで準備品が変わります。土足禁止の場合は靴箱やスリッパ、スリッパラックが必要です。待合室のイスは座り心地だけでなく、掃除のしやすさや耐久性も考慮して選びましょう。
高齢の患者様が多い場合は、立ち上がりやすい高さのイスや手すりを設置するなど、ターゲット層に合わせた備品選びを心がけてください。
受付・事務室(バックヤード)
受付・事務室は、会計や事務処理を行うエリアです。業務効率に直結する備品が多く含まれます。
| カテゴリー | 検討すべき備品 |
|---|---|
| 事務機器 |
□ 電話機 |
| 受付周り |
□ カウンターデスク |
| 会計関連 |
□ レジスター(またはPOSレジ) |
| スタッフ用 |
□ ロッカー |
| 通信設備 |
□ ルーター |
受付カウンターの奥には、PC、プリンター、レジスター、つり銭機などを効率よく配置する必要があります。スタッフの動線を考慮し、無駄な動きが生じない配置を検討しましょう。
会計機器は、レセコンや電子カルテとの連携を考慮して選定すると、金額入力の二度手間がなくなり、開業後の業務がスムーズになります。
トイレ・その他共用スペース
トイレは清潔感を保つことが求められるエリアです。また、バリアフリー対応も検討しましょう。
| カテゴリー | 検討すべき備品 |
|---|---|
| 衛生用品 |
□ トイレットペーパー |
| バリアフリー対応 |
□ 手すり |
トイレは患者様が利用する可能性の高い場所であり、清潔さがクリニック全体の印象に影響します。掃除用具や消耗品のストックは十分に確保しておきましょう。
小児科ではおむつ交換台、婦人科や美容系クリニックでは生理用品や綿棒など、診療科に応じた備品の追加も検討してください。
失敗しないクリニック備品選びのポイント
備品は単に買い揃えるだけでなく、開業後の運営を見据えて選ぶことが大切です。ここでは、備品選びで押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
● コンセプトから逆算して備品を選ぶ
● スタッフの導線・業務フローから考える
● ランニングコスト・保守サポートも含めて比較する
● 会計まわりの自動化でヒューマンエラーとストレスを減らす
コンセプトから逆算して備品を選ぶ
まず明確にしたいのは、「どのような患者様に、どんな印象のクリニックでありたいか」という点です。
クリニックのコンセプトが定まっていれば、備品選びで迷うことが減ります。例えば、小児科であれば「やわらかい色合い」「角の丸い安全性の高い家具」を選ぶといった方向性が見えてきます。内科や皮膚科なら「落ち着いたトーン」「プライバシーに配慮したレイアウト」が適しているでしょう。
色・素材・形状などを統一することで、安心感や清潔感のある空間を演出できます。
スタッフの動線・業務フローから考える
受付から診察、会計までの流れを図式化し、そのうえで必要な備品と配置を検討しましょう。
受付カウンターの奥に何を置くか(PC、プリンター、レジ、つり銭機など)によって作業効率は大きく変わります。診察室でも、カルテ入力・処方説明・次回予約といった一連の業務を中断せずに行える端末配置が理想的です。
スペースが限られる場合は、モニターを壁掛けにする、折り畳み式の処置台を採用するなどの工夫も有効です。
ランニングコスト・保守サービスも含めて比較する
備品選びでは導入費用ばかりに目が向きがちですが、消耗品・保守契約・アップデート・故障時対応といったランニングコストも含めて比較検討することが大切です。
医療機器や会計機器は、サブスク型や保守込みの料金体系を選ぶと、月々のコストが明確になり予算管理がしやすくなります。クラウド型のサービスであれば、ソフトウェアの更新や機能追加も容易で、長期的な運営の安心感につながります。
全国にサービス拠点を持つメーカーであれば、故障時の対応も迅速で安心です。
会計まわりの自動化でヒューマンエラーとストレスを減らす
会計業務では、以下のようなミスやトラブルが起こりがちです。
会計業務で起こりやすい問題
● つり銭の渡し間違い
● レジ締めに時間がかかる
● 現金在高が合わない
こうした問題を防ぐには、POSレジと自動つり銭機、レセコンを連携させる方法が有効です。金額入力の二度手間や手計算が不要になり、ヒューマンエラーを大幅に減らせます。
現金管理をシステム化することで、医師・スタッフが本来の診療やケアに集中しやすくなります。
備品準備のスケジュールと進め方
備品準備は、開業スケジュールに合わせて計画的に進めることが大切です。時期別のポイントを整理しました。
● 開業1年前~6カ月前:備品選びの方向性を決める
● 開業6カ月前~3カ月前:備品リストを作成し、選定・発注に着手する
● 開業直前~開業後:使い勝手をチェックし、不足があれば追加する
開業1年前~6カ月前
この時期は、診療科・コンセプト・想定患者様数を踏まえて、備品選びの方向性を決めるフェーズです。
レイアウト図の作成とあわせて「どこに何を置くか」を大まかに決めておきましょう。大型の医療機器・什器・会計システムなど、納期が長く設置工事を伴うものは、この時期から候補を絞り始めることをおすすめします。
内装設計者に家具・什器のコーディネートを依頼すると、統一感のある空間づくりと開業準備の負担軽減を両立できます。
開業6カ月前~3カ月前
この時期は、備品リストを作成し、具体的な選定・発注に着手するフェーズです。
各メーカーや販売店から見積を取得し、「機能・サポート・ランニングコスト」の観点で比較検討しましょう。POSレジ・自動つり銭機・レセコン連携など、システム間の接続確認やテスト期間も確保してください。
導入支援から設定まで一括でサポートしてくれるサービスがある場合は、早めに相談すると安心です。
開業直前~開業後
納品・設置が完了したら、実際の動線に沿って使い勝手をチェックしましょう。
開業直後は、実際の患者数や診療時間に応じて不足備品の追加や配置換えを行います。備品リストをチェックリストとして残しておくと、開業後の定期的な見直しにも活用でき、運営の質を維持できます。
スタッフからの「◯◯があると便利」といった声を取り入れることで、業務効率の改善につながります。
クリニックの開業に伴いREGIXを導入した事例
「REGIX(レジックス)」は、グローリー株式会社が提供するPOSレジと自動つり銭機が一体化したサブスクリプション型の会計システムです。初期費用0円で導入でき、月額定額料金に機器利用料と保守サービスが含まれています。ここでは、クリニック開業時にREGIXを導入した事例を紹介します。
開業支援会社からの紹介で導入
岡山県岡山市の「おおひらクリニック」では、開業支援企業からの紹介でREGIXを導入されました。
現金管理を人手で行うとミスが発生しがちなため、できる限り自動化したいと考えていたそうです。地元の営業所で実機デモを確認し、電子カルテとのバーコード連携も問題なく運用できることを事前に確認できた点が導入の決め手になりました。
「現金会計とキャッシュレス決済の両方に対応でき、スタッフのレジ締め作業がゼロになった」と院長先生も評価しています。
出典:グローリー株式会社「おおひらクリニック様(岡山県)」
レセコンとの連携実績を重視し導入
東京都新宿区の「ココティエクリニック皮フ科・歯科口腔外科」では、レセコン連携と分かりやすい料金体系を重視してREGIXを採用されました。
皮膚科と歯科口腔外科を併設する同院では、保険診療に加えて美容・審美などの自費診療も扱っています。導入の決め手となったのは、レセコンの領収書から印刷されるバーコードを読み取るだけでREGIXに金額が反映される機能です。手入力による金額の打ち間違いがなくなり、会計業務の厳正化と効率化を実現しています。
スタッフ約10名全員が自動つり銭機を触るのは初めてでしたが、「バーコードを読み込んでボタンを押すだけ」というシンプルな操作のため、教育に時間をかける必要はなかったそうです。
「会計業務で金額の不一致が発生しないため、スタッフは会計ストレスを感じることなく対応できている」と院長先生も評価しています。
出典:グローリー株式会社「ココティエクリニック皮フ科・歯科口腔外科様(東京都)」
スムーズなクリニック開業をサポートするREGIX
「REGIX(レジックス)」は、グローリー株式会社が提供する自動つり銭機とPOSレジを核とした会計ソリューションです。
REGIXの特長
● 初期費用0円のサブスクリプションサービス
● 月額定額に機器利用料・保守サービス・年1回の点検が含まれる
● レセコンや電子カルテとのバーコード連携に対応
● 現金・キャッシュレス決済の両方に対応
● 両面タッチパネルで高齢の患者さんにも使いやすい設計
REGIXを導入することで、金額入力の手間やつり銭の受け渡しミスがなくなり、レジ締め作業もボタン操作一つで完了します。スタッフが現金管理に煩わされることなく、本来の受付対応や患者ケアに集中できる環境が整います。
導入の際は無料の製品デモや相談も受け付けています。設置・初期設定・取り扱い説明までメーカーが対応するため、ICTに不慣れなクリニックでも安心です。
詳しくは公式ウェブサイトをご確認いただくか、お気軽にお問い合わせください。
REGIX公式ウェブサイト: https://www.glory.co.jp/regix/
まとめ
クリニック開業に必要な備品は、診察室・待合室・受付など院内のエリアごとに整理すると漏れを防ぎやすくなります。開業6カ月前から備品リストを作成し、計画的に準備を進めましょう。
備品選びでは、導入費用だけでなくランニングコストや保守サービスも含めた比較検討が大切です。特に会計まわりは、POSレジと自動つり銭機を連携させることでヒューマンエラーを防ぎ、スタッフの負担軽減にもつながります。
会計業務の効率化をお考えの方は、初期費用0円で導入できるサブスク型のPOSレジ「REGIX」をぜひご検討ください。