POSレジのリースは本当にお得?
レンタル・購入との違い
COLUMN

2025.12.15

POSレジのリースは本当にお得?レンタル・購入との違いを解説クリニックや飲食店、小売店の開業を迎える経営者にとって、内装や専門設備の準備と同様に欠かせないのが「レジの準備」です。最近主流となっているPOSレジは、会計業務にとどまらず、売上分析や在庫管理、顧客管理まで担えるため、効率的な店舗運営を支える重要なツールといえます。
POSレジの導入方法には「購入」「リース」「レンタル」「サブスクリプション」といった選択肢があり、それぞれ初期費用やランニングコスト、サポート内容、利用シーンが異なります。自社の経営計画や資金状況に合わせて最適な方法を選ぶことで、無駄なコストを抑えながら安心して運用できます。
この記事では、 POSレジのリースを中心に、購入・レンタル・サブスクリプションとの違いやメリット・注意点を比較解説します。 「どの導入方法を選べばよいかわからない」とお悩みの経営者の方は、POSレジ導入方法を選定する際の判断材料としてご活用ください。

目次

POSレジの導入方法はどんな種類がある?

POSレジを導入する方法には、「購入」「リース」「レンタル」「サブスクリプション」の4つがあります。契約形態やコスト、利用期間などに違いがあるため、それぞれの特徴を解説します。

リース

リース契約は、 中長期にわたり、POSレジをリース会社から借り受ける導入方法です。初期費用を抑えられるだけでなく、月額費用も比較的安価であるため、まとまった資金調達が難しい開業時の導入に適しています。
ただし、導入前に審査を受ける必要があることや、原則として契約期間中の中途解約はできません。

レンタル

レンタル契約は、 短期間からPOSレジを利用できる導入方法です。初期費用を抑えられ、解約も柔軟ですが、月額費用はリースに比べて割高になる傾向があります。1日単位、週単位で利用できる場合もあるため、イベントや期間限定店舗などにも適しています。

購入

購入は、 POSレジの代金をすべて支払い、所有権を自社で保有する導入方法です。初期投資が大きくなりますが、その後の機器本体に関わる月額費用は不要になり、長期的に使うほどコストを抑えられます。所有権が自社にあるため、自由にPOSレジの仕様や機能をカスタマイズできるメリットもあります。
ただし、保守・サポートやキャッシュレス決済のオプションの追加を行うには、別途POSレジ会社やメンテナンス会社などと契約する必要があります。

サブスクリプション

サブスクリプションは、 POSレジ提供会社に月額定額料金を支払い、利用する導入方法です。クラウド型POSレジに多く、初期費用を抑えつつ最新機能を利用できます。
保守サービスが契約に含まれており、継続的にサービスを安心して利用したいという企業に適しています。

それぞれの特長比較

POSレジの導入方法である「購入」「リース」「レンタル」「サブスクリプション」について、それぞれの違いを一覧表にまとめました。

比較項目 リース レンタル 購入 サブスクリプション
初期費用 無料または低額 無料または低額 高額(代金全額) 無料または低額
月額費用 比較的安価 比較的高額
※リースよりも割高になる可能性がある
発生しない
※オプション費用は別途発生
比較的安価
契約期間 中長期 短期利用が可能 期間の定めなし プランや契約形態による異なる
所有権 リース会社に帰属 レンタル会社に帰属 自社所有 提供会社に帰属
※詳細は契約プランをご確認ください。
審査の有無 信用審査が必要 不要 不要 信用審査が必要
中途解約 不可 可能 不可 不可
保守・サポート 含まれる場合が多い 含まれる場合が多い 別途契約が必要 含まれる場合が多い

この比較表からもわかるように、POSレジの導入方法には、費用や契約期間、所有権の有無などに大きな違いがあります。各導入方法にはそれぞれメリットや制約があるため、 自社の資金計画や利用目的、利用期間に応じて最適な選択を行うことが大切です。

リースでPOSレジを導入するメリットと注意点

POSレジをリースで導入する場合、長期的な店舗運営において活用されることが一般的です。ここでは、リースのメリットと注意点を整理して解説します。

メリット:月々のコストを抑えて長期利用できる

POSレジをリースで導入する場合のメリットをまとめました。

初期費用を大幅に抑えられる
● 月額支払いが一定で、 資金計画が立てやすい
● 長期利用では、レンタルよりも 月額費用が安価

開業時のまとまった資金負担を軽減し、毎月の費用も見通しやすくなります。また、長期間の運用でもレンタルよりコストを抑えられる傾向があり、会計処理も簡素化できるため、資金管理や税務処理にかかる負担も低減されます。

注意点:契約期間と解約条件の確認が必須

POSレジをリースで導入する場合の注意点をまとめました。

● 契約期間は 長期
● 中途解約は 原則不可
● 契約には 審査が必要
● 所有権はリース会社に帰属し、 自社資産にならない

長期間にわたる契約や中途解約が原則不可であるため、「事業計画の変更に柔軟に対応しにくい」ことや「移転や閉店などによるリスク」を事前に考慮する必要があります。また、開業直後の場合は審査が通りにくいことや、所有権が自社にない点も理解しておくことが大切です。

レンタルでPOSレジを導入するメリットと注意点

POSレジをレンタルで導入する場合、短期間の利用や試験的な運用に活用されることが多くあります。ここでは、レンタルのメリットと注意点を整理して解説します。

メリット:必要な期間だけ手軽に導入できる

POSレジをレンタルで導入する場合のメリットをまとめました。

● 1日単位~といった 短期間から利用可能
審査不要で、スピーディーに導入できる
● 最新機種の お試し利用が可能
● 故障時の修理・交換にかかる 管理負担が少ない

レンタルの大きなメリットは、1日や1週間など短期間から契約できる点です。イベントや催事など、期間限定でPOSレジを利用したい場合に最適です。多くの場合、審査が不要で契約手続きも簡単なため、開業準備中の経営者もスムーズに導入できます。
また、最新機種を試用できるため、正式導入前に操作性や機能を確認できます。故障時もレンタル会社が修理や交換に対応するため、維持管理の負担も軽減されます。

注意点:長期利用でのコストと選択の自由度に注意

POSレジをレンタルで導入する場合の注意点をまとめました。

● 長期利用の場合、 総支払額が割高になる可能性がある
● 機種やカスタマイズに 制限がある

レンタルは短期利用向きのため、長期間契約した場合は、購入やリースに比べて総支払額が高くなる可能性があります。
また、レンタル会社が保有する機種の中から選ぶことになるため、希望する機種やカスタマイズが制限される場合があります。レンタル料金も契約内容によって変動するため、事前に利用期間や費用を確認しておくことが重要です。

POSレジの導入方法を選ぶポイント

POSレジの導入方法は、利用用途や事業規模、資金計画によって最適な選択が異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、自社の目的や状況に合った方法を選びましょう。

こんな場合は「レンタル」がおすすめ

レンタルは、短期間の利用や試験的な導入に適した方法です。契約手続きが簡単で、導入までの時間が短く済むため、急ぎのニーズにも対応しやすいのが特徴です。特に以下のようなケースでは、レンタル契約による導入が効果的です。

● 数日間のイベントやポップアップストアで使いたい
数日から数週間といった限定的な期間でも導入できるため、展示会や季節イベントなど、一時的に必要となる場面に最適です。購入やリースのような長期契約を避け、必要なときだけ利用できます。

● 購入したい機種があるが、まずはお試しで使ってみたい
最新機種をレンタルして実際の店舗で利用することで、操作性や使い勝手、機能面が自社に合っているかを確認できます。本格導入を検討する際の比較や検証にも役立ちます。

こんな場合は「リース」がおすすめ

リースは、中長期的な利用を前提に、初期費用を抑えて導入できる方法です。審査が必要ですが、月額費用はレンタルより安くなる傾向にあり、長期的な運営に適しています。以下のようなケースでは、リース契約がおすすめです。

● 2店舗目以降の出店で、事業実績があり長期的な運営が見込める
事業の安定性があれば審査も通りやすく、複数店舗に同じPOSレジを導入する際も費用や導入にかかる負担を分散できます。長期的に使うことを前提とした運営に向いています。

● 初期費用は抑えたいが、月々の支払いも安くしたい
一括購入のように大きな資金を必要とせず、レンタルよりも低い月額で利用できます。資金繰りを安定させたい事業者に適した選択肢といえるでしょう。

こんな場合は「購入」がおすすめ

購入は、POSレジを長期間使用する予定のある企業にとって有利な選択肢です。初期費用はかかりますが、自社の資産として保有できるため、高い自由度をもった長期的な運用が可能です。以下のようなケースで購入が適しています。

● 初期投資の予算が十分にあり、長期的に見て総コストを抑えたい
一括での導入費用は高額ですが、長期間使用することで、リースやレンタルよりも結果的に総コストを抑えることができます。

● レジを自社の資産として保有したい
購入したレジは資産として計上でき、減価償却によって長期的に経費化できます。そのため、会社の資金計画や税務対策を見据えた運用が可能です。さらに、自社の方針に合わせて柔軟にアップデートやカスタマイズを行うことができます。

サブスクというPOSレジの新しいカタチ

最近では、リースやレンタルに続く新しい導入方法として「 サブスクリプション型POSレジ」が注目されています。月額制で利用できるサービスで、リースやレンタルと同様のメリットがありながら、デメリットの少ない導入方法です。
サブスク型POSレジの特長は、以下のような点にあります。

初期費用を抑えられる:まとまった資金の用意が不要
常に最新の機能が使える:システムのアップデートや機能追加に自動対応
保守やサポート込みが多い:トラブル時や修理時の対応も安心

特に「 これから開業を控えている経営者」や「 初めてPOSレジを導入する経営者」にとって、サブスクリプションは初期費用や運用面での不安を軽減し、導入後も安心して長期利用できる合理的な選択肢といえるでしょう。

POSレジ本体を選ぶときのチェックポイント

POSレジ本体を選ぶ際には、 価格やデザインだけでなく、「 導入する目的を達成できるか」や「 店舗の課題解決につながるか」も確認することが大切です。ここで紹介するチェックポイントを参考に、自店に最適なPOSレジを選びましょう。

自店の業種に必要な機能が揃っているか

業種に特化した機能が搭載されているかどうかは、業務の効率化や会計ミスの削減、顧客満足度の向上といった、POSレジ導入の効果を最大化するうえで重要です。
業種ごとに確認したい機能の例をまとめました。

クリニック:レセコンや電子カルテ、予約システムとの連携機能、未収金管理機能など
小売店:在庫管理機能、顧客管理機能、売上分析機能など
飲食店:売上分析機能、在庫管理機能、ハンディー・セルフオーダーシステムとの連携機能など

クリニックに必要なPOSレジの機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。
▶クリニックに最適なPOSレジとは?選定のポイントと注意点を解説

トラブル時のサポート体制は整っているか

POSレジは店舗運営の中で日常的に使用する機器のため、故障や操作トラブルが発生した際に迅速に対応できるサポート体制が不可欠です。
対応が遅れると、店舗運営への影響や売り上げ・顧客満足度の低下につながる可能性があります。トラブル時のサポート体制については、以下のポイントを確認しましょう。

年中無休の電話サポートを受けられるか
● 故障時やトラブル発生時に、 迅速な出張修理代替機の提供が可能か
初期設定運用に関するサポートが受けられるか

法改正などの変化に対応できるか

税制や紙幣の変更、インボイス制度への対応など、法改正に合わせてPOSレジのアップデートが可能かどうかは、長期的な運用を実現するうえで重要なポイントです。
将来的な変化にも柔軟に対応できる機種を選ぶには、以下の点をチェックしましょう。

● 新紙幣対応や消費税改正への システム更新が行えるか
● インボイス制度や法改正への アップデート対応があるか

サブスク型のPOSレジなら【REGIX】

REGIX 製品画像

「REGIX」は、15.6インチ両面カラー液晶タッチパネルを搭載し、豊富な機能を備えた小売店・飲食店・クリニック向けのサブスクリプション型POSレジです。自動つり銭機・現金処理機におけるシェアNo.1を獲得しているグローリーが開発しており、安心と実績を誇る製品です。

【REGIXの主な搭載機能】
● 商品登録・会計機能
● 売上集計・分析機能
● レジ締め機能
● レセコンバーコード連携機能
● 軽減税率対応機能
● インボイス対応機能
● キャッシュレス決済機能 ※オプション

REGIXには、クリニック向けのレセコンとの連携機能や、小売店や飲食店向けの在庫管理や売上分析機能など、業種に応じた機能が搭載されているため、 店舗運営に適した柔軟な運用が可能です。 業務効率化や省人化を目指す小売店・飲食店・クリニックに最適です。

【REGIXベーシックプランの概要】

費用 ● 初期費用:0円
● ランニングコスト:月額33,000円~
契約期間 5年間
本体 ● POS本体
● つり銭機R08シリーズ
● ドロワー・カバー
● プリンター
● バーコードスキャナー
● 2次元QRコードリーダー
サポート体制 ● 機器の設置サービス
● 初期設定・取扱説明レクチャーの実施サポート
● 364日の電話サポート
● つり銭機の無償定期点検(年1回)
● 故障時の出張保守対応

初期費用を抑えて導入でき、常に最新の機能と保守サポートが利用できるサブスクリプション型POSレジ「REGIX」。導入時の手間や運用負担を軽減し、店舗運営をスムーズにサポートします。

▶︎REGIXの詳細・導入事例はこちら

まとめ

この記事では、POSレジのリースを中心に、購入・レンタル・サブスクリプションとの違いやメリット・注意点を比較解説しました。

● POSレジの導入方法には、 リース・レンタル・購入・サブスクリプションの4つがある
● POSレジを導入する際は、メリット・デメリットを理解したうえで、 自社に適した導入方法を選ぶことが大切
● POSレジ本体を選ぶには、価格やデザインだけでなく、 機能やサポート体制、将来的な変化への対応力を確認しよう

自社の運営形態や事業計画に合った導入方法・機種を選ぶことで、効率的な店舗運営を実現できます。初めてPOSレジの導入を検討している小売店・飲食店・クリニックの経営者の方は、導入費用を抑えつつ、安心のサポートを受けられるサブスクリプション型POSレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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