サッポロ不動産開発株式会社 CASE

商業施設の人流可視化と売上精算のDX|BUYZO×れぽこれ!

サッポロ不動産開発
業種・業態
ショッピングセンター
事業
不動産の賃貸管理、不動産開発、ホテルの運営など
サッポロファクトリー
サッポロファクトリー

北海道札幌市にあるサッポロファクトリーは、サッポロ不動産開発株式会社が運営する、全天候型の複合商業施設です。ショッピングモール、アミューズメント施設、レストラン、ホテルなど約150の多彩なテナントが集まり、年間約700万人の方にご来館いただいています。1876年に開拓使麦酒醸造所として始まった札幌のビール醸造の歴史を受け継ぐサッポロビール第1工場の跡地に、1993年4月に開業し、人・モノ・暮らしをつなぐ交流拠点として地域に根差したまちづくりを推進しています。 この度、サッポロファクトリーにはグローリーのショッピングセンター向けソリューションである、「人流・フロアレート」の可視化を実現する「DMPサービス BUYZO」と、売上精算業務の効率化を図る「ICAS日報統合Webシステム れぽこれ!」をご導入いただきました。導入前に感じていた課題や、導入後に感じている効果について、サッポロ不動産開発株式会社 SF事業部の白取様、南部様にお話を伺いました。

導入前の課題

人流分析・フロアレートの可視化に関する課題

● 来館者カウンターによる来館者数の把握はできていたが、回遊性の高い施設特性があり、フロアごとの滞在・人流が把握できていなかった
● フロアレート算出やリーシング・販促の根拠となるデータが不足していた
● 施策のROIが不明確で、次回企画が経験や勘頼みになりやすい

売上精算業務に関する課題

● テナント側の売上入力、施設側の照合・確認に多くの手間が掛かっていた
● 手入力によるミスや報告漏れ、金額差異発生の対応にテナント/施設双方にとって負担となっていた

採用理由

DMPサービス BUYZO
● 各社サービスとの比較検討や初期費用への不安がある中で、利用しやすい条件に合わせた無理のない提案が採用の決め手となった
● 必要としていた人流データの取得ができ、継続的な活用が見込めると判断したため

ICAS日報統合Webシステム れぽこれ!

● 作業時間や委託費の削減、人員配置の最適化により高い費用対効果が期待でき、十分な投資効果が見込めたため
● テナント・施設双方にとって無理のない運用で、業務効率化が期待できたため

導入効果

DMPサービス BUYZO
● 各フロアの滞在人数を把握できるようになり、催事スペースからの人の流れを把握できるようになった
● 人流データを活用してフロアやエリアの利用状況を可視化でき、リーシングやフロアレートの参考資料にできる

ICAS日報統合Webシステム れぽこれ!
● 手入力ミスの削減、確認・照合作業の自動化により、担当者の業務負荷が大幅に軽減
● OCR読取精度が高く、テナントからの問い合わせが少なく、テナント自身でスムーズに売上精算報告を行えている

回遊性が高い施設内で、人流や滞在時間・利用状況を把握

従来の来館者把握の限界

サッポロファクトリーは「レンガ館」「西館」「フロンティア館」「1条館」「2条館」「3条館」「アトリウム」という7つの建物で構成され、それぞれの建物は連絡通路で接続しており、回遊性の高い施設となっているのが特長です。特にアウトドアやスポーツ用品をはじめとしたアパレルショップが多い2条館と、インテリアやレストランが多い3条館をつなぐ「アトリウム」は、開放的なスペースで、イベント会場や飲食スペースとして、サッポロファクトリーのシンボル的な存在となっており、多くのお客様で賑わっています。

「BUYZO」をご採用いただく前は、出入口にカウンターを設置し、来館者数の把握はしていましたが、フロアごとの集客状況や施設内での人流、イベントの集客効果などを把握することができていませんでした。

サッポロファクトリー
フロアレート算出の根拠となるデータと催事効果検証データの取得

施設のフロアごとの回遊や開催された催事の効果検証をするにあたり、担当者の経験や勘ではなく、数値に基づく客観的なデータを根拠として「人流データを可視化できないか」という、社内でも議題に上がっていた潜在的な課題がありました。そのような時に、展示会でグローリーの「DMPサービス BUYZO」をご紹介いただく機会がありました。

サッポロ不動産開発株式会社 南部様
サッポロ不動産開発株式会社 SF事業部 AM部
リーダー 南部様
サッポロファクトリーを知っている会社からの、条件に合った提案

グローリーとはテナントの売上金を管理する入金機などで以前からお取引があり、通貨処理機のメーカーという認識でしたが、こんな領域もやっていることに驚きました。担当の営業の方はサッポロファクトリーについてよくご存じで、この施設に現状最適なものは何かなど、様々な相談をさせていただきました。
動線を設計したモール型の店舗とは違い回遊性の高い施設であることから、すべての建物に設置をするとそれなりの費用が発生するため、サービスの導入については慎重になっていました。グローリーとは事前に課題感をお互いに洗い出し、すでにサッポロファクトリー側で持っているデータの棚卸を一緒に行い、不足しているデータを「BUYZO」で補うという、当社にあった最適なプランをご提案いただきました。

人流データの可視化と今後の活用

「BUYZO」を導入後、各フロアの滞在人数や施設内の回遊動線などが可視化されるようになりました。催事スペースからの人の流れや、どのテナントエリアに多くのお客様が滞在しているかを数値で把握することができています。データも蓄積されてきており、今後はフロアやテナントごとの人流データを根拠として、フロアレートの算出にも活用していきたいと考えています。また、催事やイベント前後のフロア集客を比較しながら、施策の効果測定および最適化に活かし、テナントへの集客にも繋げていきたいと考えております。

BUYZOのBI画面
※BUYZO BIのサンプル画面

売上報告から債権管理をデジタル化し、効率化と省人化を実現

運用に課題を抱えていた売上精算業務

サッポロファクトリーでは、「ICAS日報統合Webシステム れぽこれ!」導入前、売上報告・債権管理業務の多くが紙を中心とした運用で進められていました。各テナントから提出される売上報告書や精算関連書類はすべて紙で回収し、担当者が内容を確認したうえで保管するという流れが日常的に行われていました。

確認・照合作業の負荷

「れぽこれ!」導入前のサッポロファクトリーでは、売上報告に関わる確認・照合作業に、毎日かなりの時間を費やしていました。各テナントから提出される売上報告書やレジ精算レシートを一枚ずつ確認し、記載内容と実際の入金額が一致しているかを照合する作業は、単純でありながら非常に時間のかかる業務でした。また、土日祝日も含め、テナント対応のため担当者が事務所に常駐し続けなければならない状況が続いていました。

また、テナントが精算レシートの内容を一度当施設用の売上報告書に手書きし、その内容を基に端末入力をしていたため、入力ミスが発生することも避けられませんでした。数字の転記ミスやレシートの読み違いが起きると、原因を突き止めるためにテナントへ確認を行い、書類を再提出してもらう必要がありました。こうした修正対応は、テナント・施設双方にとって負担が大きく、時間を要する業務でした。

サッポロ不動産開発株式会社 白取様
サッポロ不動産開発株式会社 SF事業部 PM部 兼 AM部
リーダー 白取様
確認作業の標準化の難しさと担当者依存

さらに、売上報告書や精算書類、レシートは種類が多く、フォーマットもテナントによって微妙に異なるため、確認作業の標準化が難しいという課題もありました。担当者の経験や慣れに依存する部分が大きく、属人的な運用となっていたため、担当者が不在の場合には業務が滞るリスクも抱えていました。こうした状況は、業務効率の低下だけでなく、売上データの正確性にも影響を及ぼす可能性があり、早急な改善が求められていました。

業務課題を、確実かつ現実的なコストで解決できると判断し導入を決定

「れぽこれ!」の導入を決めた最大の理由は、サッポロファクトリーが抱えていた業務課題を、確実かつ現実的なコストで解決できると判断できた点にありました。紙中心の売上報告業務は、確認・照合・保管・受け渡しといった一連の作業に多くの時間と人手を必要としており、属人的な運用によるリスクも大きく、改善の必要性は明確でした。「れぽこれ!」は、これらの課題を「売上報告のデジタル化」というシンプルかつ効果的なアプローチで解消できる点を高く評価しました。

導入検討にあたっては、導入コストと削減できる作業時間、人員配置の最適化、委託費の見直しなどを総合的に試算し、費用対効果が十分に見込めることが大きな判断材料となりました。単なるペーパーレス化ではなく、売上報告から債権管理までの業務全体を効率化し、標準化できる点も、長期的な運営改善につながると評価しました。

れぽこれ!管理画面
※れぽこれ!の画面イメージです
業務効率化と運用改善の効果を実感

「れぽこれ!」を導入したことで、売上報告業務は大きく変化しました。最も顕著な効果は、確認・照合作業に費やしていた時間の大幅削減です。従来は、紙の売上報告書やレジ精算レシートと実際の入金額を照合する作業に多くの時間を割かざるを得ませんでした。しかし、導入後はテナントがスマートフォンで撮影したレシートをOCRで自動読み取り、売上データが即時にシステムへ反映されるようになったことで、確認作業の効率化が実現し、その多くが自動化されました。これにより、担当者が毎日長時間を費やしていた照合作業が大幅に短縮され、業務の負荷が軽減されています。

「れぽこれ!」導入後はOCRの高い読取精度により、テナントによる入力ミスの発生がなくなったことも大きな改善点です。これにより、テナントへの問い合わせや修正対応も大幅に減少しています。加えて、ギフトカードなど読み取りが難しいものでも、高い精度で実現しており運用の安定性が高いと評価されています。

れぽこれ!OCRイメージ
※OCR読み取りイメージです

BUYZO×れぽこれ!で広がる施設運営の高度化への期待

サッポロ不動産開発株式会社

サッポロファクトリーでは、「BUYZO」と「れぽこれ!」という二つのソリューションを組み合わせて活用することで、施設運営の質をさらに高められると期待されています。

「BUYZO」では、館内のどのフロアにどれだけの来館者が滞在しているのかを可視化できるようになり、これまで把握できなかった人流の実態が明らかになりました。人気催事からの流動や、どのエリア・テナントに人が集まっているのかといった情報は、リーシングや販促施策の検討において非常に重要な示唆を与えます。これらのデータは、フロアレート算出の根拠としても活用することができ、施設運営の意思決定をより客観的で説得力のあるものへと導きます。

また、「れぽこれ!」によって売上報告業務がデジタル化され、日々の売上データを正確かつタイムリーに把握できるようになったことで、これまで紙運用や手入力に伴っていた負荷が大幅に軽減されました。売上データの信頼性が向上したことで、施設全体の業務基盤が安定し、運営の標準化が進んでいます。

そして、両サービスを組み合わせることで、売上と人流という二つの重要なデータを横断的に活用できるようになります。例えば、特定の催事やプロモーションが「どれだけ人を集めたのか」だけでなく、「その人流が売上にどのように結びついたのか」を分析することが可能になります。これにより、施策の効果検証がより精緻になり、次の企画やリーシング戦略に活かせる具体的な示唆が得られます。

サッポロファクトリーでは、今後はこれらのデータを掛け合わせた高度な分析や、属性データの追加によるターゲット理解の深化など、さらなる活用の幅が広がると期待されています。日々の運営改善から中長期の戦略立案まで、「BUYZO」と「れぽこれ!」の両輪によって、施設価値を継続的に高めていく取り組みを、グローリーはお客様と共に推進していきます。

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